FA電気設計ノート blog


はじめに
初めまして、電吉郎(denkichirou)と申します。
電気に携わって30年、FA(Factory Automation)における
電気設計 おこなっています。
電気設計 に携わっている皆様に
分かり易さをモットーに日々の体験談を交えながら
安心・安全で敏速な 電気設計 を実現して
頂く事を目的としております。
皆様のノート代わりにして拝見して頂ければ幸いと存じます。


2019年6月 6日

■ 立ち上りや立下り微分の接点とaやbの接点のシーケンスプログラム

PLCになって接点に立ち上りや立下り微分を使う機会が増えてきています。
良いときもあるし悪いときもあります。
皆さんは、どうされていますか。


私は、まずa接点とb接点の通常の接点を使ったシーケンスプログラムを考えます。
デバックしているとどうしても理不尽なタイミングに遭遇した場合に立ち上りや立下り微分を使うようにしています。

最近は、b接点の立ち上りや立下り微分の接点を良く使うようになりました。
使い過ぎるとわけのわからいシーケンスプログラムになります。


本来、シーケンスプログラムはリレーの接点からきたものですからプログラムができると思っています。


ただ、通常の接点できるのですが、立ち上りや立下り微分の接点を使うと簡単にできる場合があります。
あるいは、立ち上りや立下り微分の接点でしかできないシーケンスプログラムもあります。


自己保持のプログラムは、2つの接点が必要になります。一つは、自己保持用で一つは自己保持解除用です。
一つの接点で自己保持して自己解除をするには、立ち上りや立下り微分の接点を使うしかありません。

お蔭様で、このプログラムは、結構重宝しています。


コストダウンで釦の数を減らすことができます。
その分ソフトにしはよせがきてプルグラムのステップが多くなります。

ある程度、FB(ファンクションブロック)やサブルーチン、プログラムからコピペしてできるようにまとめ、直ぐに対応できるようにしておくと便利です。



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2012年1月28日

■ ラダープログラムのコメントが無いのに改造!

パソコンでラダープログラムを開いたらコメントが無いのに気がつき、
そんな・・・・という思いでした。


FAの業界の人で聞いたことがあったので、
一度は通る道なのかと思いもくもくと作業を進めることにしました。


ラダープログラムの内容を理解するのにコイルや接点に書かれたコメントは重要です。
とにかく分かるところからコメントを入力することから始めました。


電気回路図があったのでPLCの入出力回路図から
I/Oについての記載があったのでI/Oのコメントとして入力しました。


すると、
入力と出力のコメントから整えていきました。
ラダープログラムの内容が少し見えてきます。


PLCの入力回路図からコメントを入力していき、
さらに出力回路図からコメントを入力してコメントを増やしていきました。


入力回路では、センサー回路などではチャタリングを防ぐためにタイマーを使います。
コメントの後に「~確認」や「~DLY」などとつけていきます。

例えば、
LD X000 ワーク有り
T100 K1 ワーク有り確認

という具合です。

自己保持回路になっているところでは、「~保持」とか「~記憶」などとコメントをつけています。

自己保持回路は、異常回路にもよく使われています。異常の時は、「~異常」などとつけます。


出力回路から追って行くときは、自動と手動に別れている場合が多いです。

そこで、手動または手動の"手"などコメントをつけたり、
自動も同様に"自動"または"自"をつけたりします。


すると、自動回路と手動回路の構成が分かってきます。


始めは何だか分からなかったラダープログラムも
こつこつとコメント入力していくと少しずつプログラムの構成が分かっていきます。


ここは、異常回路で、ここは、入力回路かな? 
ここが、手動回路で、そうするとここが、自動回路かなと・・・・
ラダープログラムの構成を確認していきます。

後は、改造内容からラダープログラムの改造箇所に必要であると思われるところのコメントを推測して入力していくとおのずと道が開けました。


お陰様で、改造箇所も分かりラダープログラムを変更して
現場作業も予定どおりに無事に終わることができました。



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2010年6月 7日

■ タイマーの変わに

入出力が500点ぐらいのシステムを設計した時のことです。
PLCで使うタイマーをすべて使い切ったことがあります。


昔の話しですが、機種も古い話しです。ビルディングタイプでしたが、以外とタイマーの用意が少ないように思われます。


5mぐらいのコンベア中にバレットが、20~30入っていてバレットを監視するためにタイマーを使いました。

ひとつひとつを監視するのでものすごいタイマーを使いましたね。

こんな時に、応用命令を知っいると、タイマーと同じことができます。


それは、INC命令です。
INC命令は、数をひとつづつ加えていきます。


INC命令の前の接点は、1秒クロック(0.5秒オン時間で0.5オフ時間の周期バルス)にすると1秒タイマーになります。
比較命令で、設定したい時間をセットすれば大丈夫ですね。

1ワードデータであれば65535秒まで大丈夫ですね
時間になおすとおよそ18時間になります。


接点を1分クロック(0.5分オン時間で0.5分オフ時間の周期バルス)にすると1分タイマーになります。

このように、タイマーのコイルを使わずに応用命令を利用することで代用できます。


応用命令を理解することでラダープログラムの世界が広がりますね。



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2008年1月12日

■ ブザー停止回路の2つの方法

異常の処理をするにあたり操作盤にブザーがあると、ブザー停止釦が設置されます。
その時に、ブザー音を止める回路として必要となるのが、ブザー停止回路です。


ブザー停止回路には、大筋で2つの方法があります。


① 異常が発生し、ブザーも鳴った時にブザー停止釦を押してブザー音を止めます。
異常を解除せずに、この状態で次に異常が発生しても今度はブザーが鳴りません。

② 異常が発生し、ブザーも鳴った時にブザー停止釦を押してブザー音を止めます。
ここまでは、①と同じです。
異常を解除せずに、この状態で次に異常が発生したら再度ブザーを鳴らします。

もちろん、異常が解除されればブザー音も止まります。


①と②、どちらを採用するかは、装置の仕様によるものです。

お客様と打ち合わせをしていて装置にブザーがある時は、
どちらにするかなにげに確認するようにしています。


例えば、単体機で異常が発生すれば、必ず止まる装置であれば
ブザー停止回路は、簡単な①を採用すると良いでしょう。


ユニット単体で連動している装置であれば
ユニットの一部が止まっても他が動作していれば
再度異常が発生したらブザーが鳴らないと異常が発生したかどうか
わかりません。そこで、必ず必要になります。

また、異常のランクがあり、装置停止異常,警報異常がある場合は、
警報異常が、発生しても装置を停止する事がありません。


従って、必然的に②を採用する事になります。


コストや納期の問題もありますが、ソフトなので
一度決めてしまえば、繰返し使用できますので問題ありません。





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2007年12月16日

■ 覚えたつもりの桁指定(K)

三菱電機製のPLCを使用すると、ビットデータをワードデータとして使用できる大変便利な機能があります。ビットデータの前に桁指定(K)をすることでワードデータとして使用できます。


K4は、16ビットだったかな・・・・・
K2だと、そうすると半分だから8ビットになるな。

また、逆に
4ビットの桁指定は、いくつだったかな・・・・・
16ビットの時は、確かK8だったと思うけど。


そんな事って良くありませんか?


私だけでしょうか?

面倒でしたが、すんなり覚えたでしょうか?
覚えたつもりが忘れていたことがしょっちゅうです。

ワードデータは、ビットデータではビットが16個集まって1ワードとなります。
2ワードは、特にダブルワードデータと呼びビットが32個集まっています。

すわなち
1ワードは、16ビットで,
2ワード(ダブルワード)は、32ビットです。


そこで、ビットデータの前に

K1 4ビット
K2 8ビット
K3 12ビット
K4 16ビット

----------

K5 20ビット
K6 24ビット
K7 28ビット
K8 32ビット


ビットデータは、K1からK4まででダブルワード(2ワード)は、K1からK8までとなります。
桁指定に4を掛けるとビット数になります。

K4×4=16ビット

と論理だてて覚えるとすぐに活用できます。

皆様は、ご存知だったかと思いますが
K□は、□の数字に×4とすると何ビットだか分かります。

ここで、勝手ながら「桁指定の法則」と名付けさせて頂きます。


どんな時に便利でしょうか?

デジスイッチを入力した時にこの桁指定が役立ちます。

例えば、
X0~X4 1桁目
X5~X7 2桁目
X8~XB 3桁目
XC~XF 4桁目

16ビットデータとして取り込みD0転送するには、

LD SM400
MOV K4X0 D0

となります。


打ち込む手間を省けデバックの効率も良くなります。

忘れたらまた見に来て下さいね。





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2007年5月27日

■ PLCとPCの言葉の違い

PLCは、Programmable Logic Controllerの略で、
PCは、Personal Computerの略です。


ちょっと前までは、FAメーカによってPCをProgrammable Controllerと略していましたが、今は、PLCに変わってきました。


PCは、略してパソコンとなります。
PLCは、略さず別名シーケンサー(Sequencer)と呼ばれますが、
「シーケンサー」は三菱電機の登録商標です。


その昔は、PCと言えばPersonal Computerと覚えていたので会話の中でPCが出てくるとそれは、Programmable Controllerと言う場面もちらほらと・・・・・
言葉のすれ違いが良くあり頭を悩ませました。


今は、PLCで統一されてなによりです。





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