FA電気設計ノート blog



2012年1月28日

■ ラダープログラムのコメントが無いのに改造!

パソコンでラダープログラムを開いたらコメントが無いのに気がつき、
そんな・・・・という思いでした。


FAの業界の人で聞いたことがあったので、
一度は通る道なのかと思いもくもくと作業を進めることにしました。


ラダープログラムの内容を理解するのにコイルや接点に書かれたコメントは重要です。
とにかく分かるところからコメントを入力することから始めました。


電気回路図があったのでPLCの入出力回路図から
I/Oについての記載があったのでI/Oのコメントとして入力しました。


すると、
入力と出力のコメントから整えていきました。
ラダープログラムの内容が少し見えてきます。


PLCの入力回路図からコメントを入力していき、
さらに出力回路図からコメントを入力してコメントを増やしていきました。


入力回路では、センサー回路などではチャタリングを防ぐためにタイマーを使います。
コメントの後に「~確認」や「~DLY」などとつけていきます。

例えば、
LD X000 ワーク有り
T100 K1 ワーク有り確認

という具合です。

自己保持回路になっているところでは、「~保持」とか「~記憶」などとコメントをつけています。

自己保持回路は、異常回路にもよく使われています。異常の時は、「~異常」などとつけます。


出力回路から追って行くときは、自動と手動に別れている場合が多いです。

そこで、手動または手動の"手"などコメントをつけたり、
自動も同様に"自動"または"自"をつけたりします。


すると、自動回路と手動回路の構成が分かってきます。


始めは何だか分からなかったラダープログラムも
こつこつとコメント入力していくと少しずつプログラムの構成が分かっていきます。


ここは、異常回路で、ここは、入力回路かな? 
ここが、手動回路で、そうするとここが、自動回路かなと・・・・
ラダープログラムの構成を確認していきます。

後は、改造内容からラダープログラムの改造箇所に必要であると思われるところのコメントを推測して入力していくとおのずと道が開けました。


お陰様で、改造箇所も分かりラダープログラムを変更して
現場作業も予定どおりに無事に終わることができました。



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Category : PLCの基礎

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