FA電気設計ノート blog



2007年6月16日

■ 印刷したCAD図面で検討する時

CADで描かれたfreeの尺度の場合、CADで検討できれば良いのですが、
データが無い場合、皆さんどうされますか?


外形図等で、印刷されたCAD図が、尺度とおりであれば良いのですが、
尺度がfreeの場合に図面で検討するのが大変です。


尺度1/10とすると、
図面で測って160[mm]であれば、現物は1600[mm]という事になります。


尺度とおりになっていれば、定規で測った長さになりますが、
尺度がfreeの場合に訂正が厄介です。


其の時は、寸法と図面での実測した長さを測って尺度を決めます。
その尺度から計算して実際の寸法が分かります。


ここで、寸法をL,図面での実測した長さをLm,
尺度をSとすると

S=L/Lm

となります。


例えば、
制御盤で


高さ:2000[mm]×幅:1600[mm]×奥行き:350[mm]


であった時に
制御盤の幅に注目して尺度を決めます。
制御盤の幅を寸法LとするとLは、L=1600[mm]です。
図面で定規で測った結果がLmは、Lm=1540[mm]となりました。


計算式に当てはめると
S=1600/1540
=1.038


少数点3桁目を四捨五入すると
S≒1.04
となります。
少数点 2桁あると精度が良いです。


他の箇所の寸法が知りたい時は、
定規で測って計算するようになります。


計算してばかりだと面倒なので、
コピー機の縮小を利用すると便利です。
ちなみに
コピー機の縮小機能も小数点2桁まで設定が可能です。


縮尺を1.04倍で行えばものの見事に1/10になります。
結構気分が良いものです。





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Category : 2 電気製図

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