FA電気設計ノート blog



2010年7月 5日

■ PLCの出力で・・・

昔々、ある工場の自動機機の改造をした時の事です。
モータを1台追加するためにPLCのI/Oで出力にマグネットを追加しました。
すると不思議な事にその16点出力ユニット全部の出力機器が動かなくなってしまいました。


改造前は、PLCの16点出力ユニットからマグネットを2個使用しています。正常にマグネットがオン,オフしていました。

改造で、マグネットを1個追加しました。合計で3個を使用する事になりました。すると追加したマグネットがオンしません。


「エ!何故だ!!」
「悩んでいる暇があるなら今考えられることをいろいろと試そう」
と思いました。


まず始めに、
空いている出力に配線して確かめましたが、状況は、同じで出力しません。

次に、追加したマグネットをそのままにして既存のマグネットの配線を外しマグネットを2個にすると正常にオン・オフします。


ここで、出力が壊れたわけでない事がわかりましたね。

そうすると、16点出力ユニットならマグネットが2個なら大丈夫です。


となりに同じ仕様の16点出力ユニットがあり、空いている出力があるのでマグネットの配線を変えて試したところ正常にオン・オフできした。

16点出力ユニットに問題があったのはわかりました。
今回の改造は、これで良しとしました。。


後日、調べたのですが、16点出力ユニットのコモンの使い方を誤ったようです。


出力で注意するのは、16点や32点コモンの電流に制限がある場合です。
例えば、コモンの電流に1Aの制限がある場合に
16点トータルで1Aまで使用できます。

2点で1Aで使用すると他の出力14点が使えません。


理由がわかってよかったですね。
めでたし。めでたし。



業界用語

マグネットというと電磁接触器のこと云っています。電磁接触器を2つ使っている電磁開閉器も広い意味でマグネットと云っています。



 人気ブログランキングの 科学・技術(全般) ランキング に登録しています。  応援して頂けると幸いと存じます。



Copyright 2005~2019 (C) denkichirou All Rights Reserved