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■ 旧JISと新JISの電気用図記号【スイッチ】の違いは! |
少し前に、本屋で電気関係の専門書を立ち読みしたときのことです。
新しいJISの電気用図記号で描かれていたので、
「新しい時代が来た!」と
何やら身震いしたことを思い出しました。
そう云えば、最近のカタログも
新しいJISの電気用図記号で掲載されています。
今もそうですが、どちらかと云うと
旧JISの電気用図記号で描かれた図面をみます。
電気図面を描くのも今まで慣れてきた旧JISの電気用図記号で
描いてしまいます。
旧JISは、番号で云うとJIS C 0301となり
新JISが、JIS C 0617になります。
JIS C 0301は、旧JISと云うくらいで新JISに比べて
こちらの方が、古く制定されています。
1952年4月に制定され、何度が改正されました。
新JISのJIS C 0617が1997年から1999年にかけて制定されて
JIS C 0301が廃止されました。
JIS C 0617は、国際標準のIEC 60617に対応しています。
電気用図記号も国際化の並にさらされています。
どちらも同じJISなので旧JISと新JISと区別するのもおかしな話ですが、
JIS C 0301とJIS C 0617と云うよりは話易いですね。
ここで、スイッチに着目して電気用図記号を比べてみたいと思います。
旧JISは、電線を接続する端子台となる丸がありますが、
新JISでは端子台が消えて直線だけで描きます。
スイッチの中で横から接点の動きがわかるものがあります。
そこからイメージをして押しボタンスイッチを横からみると
a接点ならばボタンを押すと上から下へ動いて接点が閉じスイッチがonします。
b接点ですとボタンを押すとやはり上から下へ動いて接点が開きスイッチがoffします。
接点が閉じれば、電流が流れ電圧がかかり負荷になるものが駆動します。
モーターであれば回り、LEDであれば点灯します。
旧JISでは、横書きで電気用図記号のスイッチも
接点が上から下に動くイメージになっています。
縦書きの場合は、右から左に動くイメージになります。
新JIS記号では、動作のイメージが逆になります。
a接点及びb接点では、下から上に動くイメージです。
縦書きの場合は、左から右に動くイメージです。
旧JIS記号のほうが実際のスイッチの動作と同じで分かり易いですが、
新JISも旧JISどちらも同じJISなので、徐々に新しいJISに慣れると良いですね。
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