FA電気設計ノート blog



2007年9月27日

■ セット優先,リセット優先の自己保持回路

自己保持回路は、文字通り「自己の力でON状態を保持する。」という事で、
頻繁にシーケンス制御に用います。


自己保持回路には大きく分けて2種類あり、
セット優先の自己保持回路とリセット優先の自己保持回路があります。


どのような違いがあるか、まず、セット優先の自己保持回路から説明致します。

  X0                         Y1  
|-] [------+----------( )-|
|             |
| Y1      X1   |
|-] [---]/[-+


これが、セット優先の自己保持回路です。


セット優先の自己保持回路は、入力のX0がONすればX1のON,OFFに関わらず、必ず出力のY1がONします。
すなわち、リセットするX1の状態にかかわらす、X0がONする事ができ、出力Y1がON状態で保持するためにセット優先と言われる理由です。


必ずセットしなければいけない回路に使用しますので、異常を検出する回路に使用します。
異常は、必ず検出する必要がある事からセット優先の自己保持回路として使用します。


  X0     X1                   Y1  
|-] [-+-]/[------------( )-|
|      |
| Y1    |
|-] [-+


これが、りセット優先の自己保持回路です。


リセット優先回路は、入力のX0が、ONすればX1がOFFの時しか出力のY1がONになりません。
このことから、リセットのX1がOFFでないと出力が保持しない事からリセット優先の自己保持回路と言います。


機械を動作する場合、動きだしてから止める方が優先になります。
確実に止めるためにもリセット優先の自己保持回路を使用します。


シーケンス制御の基本が自己保持回路になるので、自己保持回路を理解すればおのずとシーケンス制御も理解できまので、かんばりましょう。






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