電気に携わって30年、FA(Factory Automation)における 電気設計 おこなっています。 電気設計 に携わっている皆様に 分かり易さをモットーに日々の体験談を交えながら 安心・安全で敏速な 電気設計 を実現して 頂く事を目的としております。 皆様のノート代わりにして拝見して頂ければ幸いと存じます。 |
■ 端子台の配列
端子台の配列は、条件によってわけて考えると配列し易くなります。
1.電圧で分けて配列する事を考えます。
大きくわけて交流回路と直列回路になります。
具体的な電圧としては、交流のAC200[V]やAC100[V]で、直流のDC24[V]となります。
2.行き先で考えます。
制御盤から操作盤,中継ボックス,装置の何処に行くかによって分けられます。
工事する人が、分かり易くなります。
3.内部配置図に実装してみます。
端子台の配列を考えても、本当に実装できるかが問題です。
およその見当をつけて端子台の配列を端子表に描きます。
内部配置図に配置してみて、良ければ大丈夫です。
入らなければ、別の場所に配置したり、端子台を分けたり、
2段端子台を使ってスペースを半分にしたりて、端子台を盤内に配置していきます。
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■ 端子台の設置
端子台は、必要最小限に設置するのが理想です。
それで必要な箇所とは、動力が外部に行くときに必要です。
動力で外部に行く時は、モータであったり、別の盤で操作盤であったりします。
機器の端子が、あれば渡る事ができるので端子台が必要なくなりますが、
コネクタの場合は、渡る事ができないので端子台が必要になります。
信号線の場合は、一対一になり必ず必要になります、コネクタ変更して減らす事ができます。
新規で設計する場合や、改造する場合も、端子台の数は、最小限に止める工夫をしましょう。
改造分は、考慮する必要があります。
新規設計する場合に予備として端子台を設けると良いでしょう。
およその検討で、2割が普通です。
但し、端子台の数が少ない時、数が多い時には、注意が必要です。
3個の2割だと3.6個で4個にしますが、物足り無い様な気がします。
5個にするのも良いかもしれません。
100個の2割だと20個になってしますので、多すぎのような気がします。
100個あれば、10個程度で良いのではないでしょうか?
お客様によっても判断ができます。
ここのお客様は、改造が多いので少し多めに予備端子をつけておくのが良いかもしれません。
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■ 端子台の長さ
端子台を内部配置図を描く時に、端子台の数量によって長さが変わります。
当然と言えば、当然ですが、結構なおざりにします。
設計を始めたころは、端子台の数量分だけで図面に描いていました。
するとある時、取付てみると入らない場合がでてきました。
何がいけないのか図面と現物との違いをみると
端子台を止める金具分で足りません。
大きいBOXを至急手配して、再度取付直して納期に間に合わせ
ことなきを得ました。
それからです。言うまでもありません。
しっかり計算して端子台の長さを求める事にしました。
以下がその計算式です。
端子台の長さ=端子台の幅×個数+側板厚さ×個数+止め金具の幅×個数
ここで、一つ注意が必要です。
型式が同じ端子台を取り付ける場合は、止め金具が2つ必要です。
端子台の幅が、仮に8[mm]として
側板の厚さが、仮に[5mm]、
止め金具の幅が、金具で9[mm]だとすると
10個並べ、両端に金具を付けた場合は、
上記の計算式に当てはめると
8[mm]×10[個]+5[mm]×1[個]+9[mm]×2[個]=80[mm]
となります。
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■ 端子表の設計
端子表は、どちらかというと図面の最後に描くことになります。
それまでは、配置図も大凡で描きます。
① 規格がなんであるか確認します。
日本国内であれば、JISで大丈夫です。ヨーロッパでは、CE
アメリカであれば、ULになります。
② 図面から容量と電線サイズで端子台の選定します。
③ 同じサイズの端子台で端子表を作成します。
この時は、まだ仮です。というのは実際に配置してみないと
盤の中に納まるかどうか検討が必要です。
また、DCとACも分けて検討します。
IDEC株式会社から端子台のソフトが便利です。
登録が必要ですが、本当に便利です。
IDEC株式会社以外のメーカも登録すれば使用できます。
選定した端子台をDXFに変換できそのままCADで検討ができます。
極端な話、端子表としても使えます。
④ ③で作成した端子表から、内部配置図に端子台を配置してみます。
端子表どおりに配置できればOKです。
端子表どおりに配置できなければ、端子台を移動して内部配置図から端子表を見直します。
⑤ 配置が完了し部品表に記入すれば、端子表は大丈夫です。
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