|
■ 図面を描く手間を省く便利な「寸法補助記号」 |
製図において寸法補助記号で製図を簡略する事ができます。
JIS Z 8317で図面を解釈し易くする為に、寸法補助記号を決めています。
そのきまりを表に示すと、下記のとおりになります。
-------+----+------
項 目 | 記 号 | 呼び方
-------+----+------
板の厚さ | t** | ティー
-------+----+------
45°の面取り| C** | シー
-------+----+------
直径 | φ** | マル
-------+----+------
半径 | R** | アール
-------+----+------
球の直径 | Sφ** | エスマル
-------+----+------
球の半径 | SR** | エスアール
-------+----+------
正方形の辺 | □** | カク
-------+----+------
円弧の長さ | ⌒ | エンコ
-------+----+------
記号の後**は、寸法の数値が入ります。
電気製図としては、この中で良く使う寸法補助記号は、直径,半径,正方形の辺,板の厚さ,45°の面取り記号です。従って、覚えるのは、5つの使用方法をマスターすれば大丈夫になります。
寸法補助記号の図面に記入する方法は、寸法補助記号の後に寸法である数値を記入します。
すなわち、t**の**に数字を入れます。
例えば、板の厚さが、5mmの場合は、「t5」となります。
5tと書いた図面を見かけますが、これも理解できますが、正式にはt5が正解です。
但し、円弧の長さ「⌒」の場合は、この限りではありません。
寸法補助記号の下に寸法である数値を記入します。
読み方に注意すると、直径のφと,正方形の辺「□」,円弧の長さ「⌒」の3つです。
φは、ギリシア文字なので読み方を「ファイ」と習ってきたお陰で
つい「ファイ」と読んでしまいます。本来は、「マル」と読みます。
CADで図面を描く場合は、日本語変換で、単語登録をして「まる」と入力したら変換すると「φ」の記号が
でるようにて、「マル」と覚えるように工夫しました。
板の厚さは、tの後に厚さの寸法を書く事によって
厚さを図を描かなくても大丈夫になります。
正面図を描いて側面図を描きますが、この側面図が省略する事ができます。
正面図でφ30とあれば、側面図で直径30mmの○になります。
実際、設計する場合には、板の角の加工を指示する場合に45°の面取り「C」と半径「R」にするか迷います。そうなると、加工する設備によります。
タレパン等、NCで加工する場合は、どちらでも大丈夫なので、見た目を綺麗に仕上げたほうが良いので
角を丸める為に半径Rを指定します。
手作業で加工するような場合では、角を丸める加工は、手間がかかるので、C面の方がサンダーで加工するので楽に仕上げる事ができます。
寸法補助記号は、図面に寸法を記入する場合に理解し易い用にする事と、図面を簡略化する事で
図面の省力化を担う事ができますので、積極的に活用しましょう。
人気ブログランキングの 科学・技術(全般) ランキング に登録しています。 応援して頂けると幸いと存じます。