電気に携わって30年、FA(Factory Automation)における 電気設計 おこなっています。 電気設計 に携わっている皆様に 分かり易さをモットーに日々の体験談を交えながら 安心・安全で敏速な 電気設計 を実現して 頂く事を目的としております。 皆様のノート代わりにして拝見して頂ければ幸いと存じます。 |
■ 人間工学を考慮した実装設計
学校で人間工学を履修したことがあります。
初めての講義で、
先生みづから学生の前に立って、
右手を上げると、自然と左腕が下がります。
「これが、人間工学だ!」
いまだに覚えていることです。
おかしいわけでもなかったのですが、そんなことで人間工学が成り立つことが不思議でした。
要するに、自分も人間なので、自分を基準にして良いということです。
身長が、160[cm]とすると
制御盤にブレーカのハンドルを取り付ける場合には、
手を若干上げても大丈夫な高さだとおよそ160[cm] となります。
皆さんも自分を基準に考えてみてはどうでしょうか。
身長が、170[cm]の人だとちょっと低いかななんて言ってもいいじゃないですか。
但し、お客様の仕様にあったものでなければいけません。
そこのところは気をつけましょう。
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■ 盤発熱計算
1.制御盤内の推定総発熱量を求めます。
盤用熱関連機器技術研究会技術資料を参考にしある程度の目安になります。
正確な発熱量を求めるには、メーカに問い合わせると良いかもしれません。
部品表から欄外にでも各機器の調べた発熱量を記入していき
総発熱量を電卓で計算するのが、手っ取り速いです。
エクセルで部品表を書いていれば、総計算する
SUM関数を用いてなお速く計算できます。
2.放熱の対策が必要かを見極めます。
制御盤の大きさと総発熱量から放熱対策の判断がつきます。
制御盤自体が放熱します。
大きさがわかればどれだけ放熱するかがわかります。
下記の計算式で
制御盤判定放熱量=機器の総発熱量-制御盤放熱量
負の時に単体で放熱が可能となります。
正の時に空冷で放熱か、強制で放熱するか決めていきます。
制御盤を設置する場所で、外気温度の目安がわかるかと思います。
そして、盤内温度を決めます。
JEM1226に配電盤,制御盤の使用状態に規定されていますが、
外気温度を30℃,盤内温度を40℃が一つの目安となります。
3.ファンの配置を決めます。
FANの設置を参照して下さい。
4.通風口の面積を決めます。
開口の面積が大きい程、ファンの大きさが小さくてすみます。
既製品を使用すると制限がありますので、
ファンの大きさと開口の面積を繰り返し検討していくようになります。
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■ FANの設置
正面扉にFANを設置する場合は、気を付けましょう。
背の高さと同じであると風が、当たります。
なるべく制御盤の上の方に設置しましょう。
また、風向きにも注意が必要です。
高さに気をつけても、風向きが下にすると風が当たります。
但し、上向きにすると、埃や水滴が上から落ちてくるので
盤の中に入り込んできますので、注意が必要です。
天井に設置した場合も、同様ですが、
その場合は、FANの上にカバーて対策すると大丈夫です。
その時は、風量をカバーでさえぎらないためにファンの直径分は、
距離をおきましょう。
盤の側面に設置できれば、一番良いです。
作業する人に、ファンの風があたる心配をしないで済みます。
しかしながら、盤の横に更に連結する場合や、壁などある場合は、
設置不可能です。
盤の裏に設置した事がありますが、盤内の電線ルート,中板の形状が
変更になります。
設置場所の長所、短所を書きましたが、
ケース・バイ・ケースで考えて頂ければ幸いと存じます。
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