電気に携わって30年、FA(Factory Automation)における 電気設計 おこなっています。 電気設計 に携わっている皆様に 分かり易さをモットーに日々の体験談を交えながら 安心・安全で敏速な 電気設計 を実現して 頂く事を目的としております。 皆様のノート代わりにして拝見して頂ければ幸いと存じます。 |
■ 旧JISと新JISの電気用図記号【スイッチ】の違いは!
少し前に、本屋で電気関係の専門書を立ち読みしたときのことです。
新しいJISの電気用図記号で描かれていたので、
「新しい時代が来た!」と
何やら身震いしたことを思い出しました。
そう云えば、最近のカタログも
新しいJISの電気用図記号で掲載されています。
今もそうですが、どちらかと云うと
旧JISの電気用図記号で描かれた図面をみます。
電気図面を描くのも今まで慣れてきた旧JISの電気用図記号で
描いてしまいます。
旧JISは、番号で云うとJIS C 0301となり
新JISが、JIS C 0617になります。
JIS C 0301は、旧JISと云うくらいで新JISに比べて
こちらの方が、古く制定されています。
1952年4月に制定され、何度が改正されました。
新JISのJIS C 0617が1997年から1999年にかけて制定されて
JIS C 0301が廃止されました。
JIS C 0617は、国際標準のIEC 60617に対応しています。
電気用図記号も国際化の並にさらされています。
どちらも同じJISなので旧JISと新JISと区別するのもおかしな話ですが、
JIS C 0301とJIS C 0617と云うよりは話易いですね。
ここで、スイッチに着目して電気用図記号を比べてみたいと思います。
旧JISは、電線を接続する端子台となる丸がありますが、
新JISでは端子台が消えて直線だけで描きます。
スイッチの中で横から接点の動きがわかるものがあります。
そこからイメージをして押しボタンスイッチを横からみると
a接点ならばボタンを押すと上から下へ動いて接点が閉じスイッチがonします。
b接点ですとボタンを押すとやはり上から下へ動いて接点が開きスイッチがoffします。
接点が閉じれば、電流が流れ電圧がかかり負荷になるものが駆動します。
モーターであれば回り、LEDであれば点灯します。
旧JISでは、横書きで電気用図記号のスイッチも
接点が上から下に動くイメージになっています。
縦書きの場合は、右から左に動くイメージになります。
新JIS記号では、動作のイメージが逆になります。
a接点及びb接点では、下から上に動くイメージです。
縦書きの場合は、左から右に動くイメージです。
旧JIS記号のほうが実際のスイッチの動作と同じで分かり易いですが、
新JISも旧JISどちらも同じJISなので、徐々に新しいJISに慣れると良いですね。
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■ 同じ図面かどうかチェックする方法
同じ物件の図面を修正する時に、本当に同じ図面であるかどうか
不安になる時があります。
図面が同じかどうかチェックしなければいけない状態に遭遇しました。
ひとつひとつチェックしてマーカで塗りつぶしていくのも
良いかもしれませんが、時間がかかります。
紙であるならば、2枚を重ねて天井の蛍光灯にかざします。
透けて見えるので、違いが分かります。
やっかいなのは、天井をかざしているので回りの人に
不審に思われないように気をつけましょう。
CADデータがあれば、比較するデータをCOPYして張り付し、データを重ねます。
違いがあれば人目でわかります。
CADデータがあれば、CADの方が、確実です。
ケースバイケースで最良の方法を選択して下さい。
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■ 印刷したCAD図面で検討する時
CADで描かれたfreeの尺度の場合、CADで検討できれば良いのですが、
データが無い場合、皆さんどうされますか?
外形図等で、印刷されたCAD図が、尺度とおりであれば良いのですが、
尺度がfreeの場合に図面で検討するのが大変です。
尺度1/10とすると、
図面で測って160[mm]であれば、現物は1600[mm]という事になります。
尺度とおりになっていれば、定規で測った長さになりますが、
尺度がfreeの場合に訂正が厄介です。
其の時は、寸法と図面での実測した長さを測って尺度を決めます。
その尺度から計算して実際の寸法が分かります。
ここで、寸法をL,図面での実測した長さをLm,
尺度をSとすると
S=L/Lm
となります。
例えば、
制御盤で
高さ:2000[mm]×幅:1600[mm]×奥行き:350[mm]
であった時に
制御盤の幅に注目して尺度を決めます。
制御盤の幅を寸法LとするとLは、L=1600[mm]です。
図面で定規で測った結果がLmは、Lm=1540[mm]となりました。
計算式に当てはめると
S=1600/1540
=1.038
少数点3桁目を四捨五入すると
S≒1.04
となります。
少数点 2桁あると精度が良いです。
他の箇所の寸法が知りたい時は、
定規で測って計算するようになります。
計算してばかりだと面倒なので、
コピー機の縮小を利用すると便利です。
ちなみに
コピー機の縮小機能も小数点2桁まで設定が可能です。
縮尺を1.04倍で行えばものの見事に1/10になります。
結構気分が良いものです。
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■ 三角法の平面図
制御盤の外形図を設計するには、三角法により図面を作成していきます。
下から見た図を下面図なので、上から見た図を上面図としていました。
ひょんな事から、分かったのですが、
なんと平面図といいます。
ちょっと納得がいきませんが、
上から見た図は、三角法では平面図と言います。
三角法とは、3次元の物体を2次元の平面に表す方法で、
前であったり上であったり、各視点から物体の面をそれぞれに描く方法です。
形状を厳密かつ正確に表す事ができます。
見方によって
①正面図 : 前から見た図
②平面図 : 上から見た図
③左側面図 : 左から見た図
④右側面図 : 右から見た図
⑤下面図 : 下から見た図
⑥背面図 : 背後から見た図
の6つの図があります。
三角法の検図として
正面図,平面図・・・を1枚の紙に描いたら、
例えば、
正面図と平面図の境目から紙を折り曲げてみて
目的の形状になっていれば大丈夫です。
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■ 5.5sqの圧着端子
3.5sqの電線に圧着端子を圧着する時は、皆さんどうやっていますか。
電線のサイズが、1.25sqであれば1.25sq用の圧着端子を
2.0sqであれば2.0sq用の圧着端子を使用します。
電線サイズが、3.5sqの場合は、その上の5.5sq用の圧着端子を使用します。
JISの規格からすると1.25sq,2.0sq,その次は、5.5sqとなっています。
メーカのカタログを拝見すると3.5sqの圧着端子がありますが
5.5sqの圧着端子の方が種類が豊富です。
電線サイズも3.5sq~5.5sqの範囲で有効になっています。
3.5sqの電線は、5.5sqの圧着端子を図面に記載しましょう。
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