FA電気設計ノート blog


はじめに
初めまして、電吉郎(denkichirou)と申します。
電気に携わって30年、FA(Factory Automation)における
電気設計 おこなっています。
電気設計 に携わっている皆様に
分かり易さをモットーに日々の体験談を交えながら
安心・安全で敏速な 電気設計 を実現して
頂く事を目的としております。
皆様のノート代わりにして拝見して頂ければ幸いと存じます。


2007年7月18日

■ 電力の[VA]と[W]

FA機器のカタログを見ると電力の場合にVA(ボルトアンペア)またはW(ワット)の単位で記載されています。
どちらも電力の単位です。


違いとなるとまず直流と交流により

直流の場合
電力[W]=電圧[V]×電流[A]
の関係式が成り立ちますが、


交流の場合、直流のように一定でなく周期的に変化をしています。
このことから電圧と電流の積で負荷がすべて消費されるわけではありません。
皮相電力,有効電力,無効電力の3つがあります。


皮相電力は、機器の電気容量を表し、見かけの電力を表します。
電力[VA]=交流電圧の実効値[V]×交流電流の実効値[A]
となります。


有効電力は、皮相電力のうち負荷で消費される電力、すなわち実際に仕事をする電力です。
電力[W]=電圧[V]×電流[A] ×力率(cosφ)
となります。


無効電力は、皮相電力のうち消費に寄与しない電力で、無駄な電力となります。
電力[var]=電圧[V]×電流[A] ×無効率(sinφ)
となります。


これら3つの電力は、それぞれ
皮相電力^2=有効電力^2+無効電力^2
の関係が成り立ちます。


皮相電力でカタログに記載されている場合は、
有効電力[W]=皮相電力[VA]×力率(cosφ)
で直す必要があります。





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2006年10月 4日

■ 単位の接頭語

図面をチェックしているとトランス容量の単位で「kVA」,「KVA」と
単位の接頭語であるキロが、小文字の「k」や大文字の「K」で
混在して記載がありました。
ちなみにキロとは、1000倍の単位の接頭語になります。


なにげなく大文字の「K」を選択しましたが、
メーカのカタログを調べると
あるトランスメーカのカタログでは、大文字の「K」で、
別のトランスメーカのカタログでは、小文字の「k」でした。
これでは、どちらにして良いか判断がつきません。


JISでは、どうでしょうか!
単位の接頭語については、JISZ8203で記載されていました。


キロは、小文字の「k」で表記されているので
迷わず小文字の「k」を使う事にしました。

参考までに他の単位の接頭語を掲げます。

  10の整数乗倍を現わす接頭語
                
 倍数     接頭語     記号
 10^18    エクサ     E
 10^15    ペタ       P
 10^12    テラ       T
 10^9     ギガ      G
 10^6     メガ      M
 10^3     キロ      k
 10^2     ヘクト     h
 10       デカ      da
 10^-1     デシ      d
 10^-2     センチ     c
 10^-3     ミリ      m
 10^-6     マイクロ   μ
 10^-9     ナノ      n
 10^-12    ピコ       p
 10^-15    フェムト     f
 10^-18    アト       a





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2005年7月 5日

■ オームの法則

技術者必修!オームの法則です。


オームの法則とは、

「電流は、電圧に比例して抵抗に反比例する。」

です。


式で表すと、電流を「I」,電圧を「V」,抵抗を「R」とすると

 I=V/R

となります。


1826年にオームさん(ドイツの電気学者)が、発見しました。
今から約180年前の話です。


古い話とお思いでしょうが、

「電流は、電圧に比例して抵抗に反比例する。」
「電流は、電圧に比例して抵抗に反比例する。」

と唱えらるように覚えましょう。





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